2007年10月
- 日本マンパワーの簿記講座(10/18)
- CFO 最高財務責任者の新しい役割(10/08)
- 数字がダメな人用 会計のトリセツ [取扱説明書](10/06)
- CFOへの道 1(10/04)
日本マンパワーの簿記講座
2007.10.18(23:03)
日本マンパワーの通信簿記講座の特徴は、テキストのみで価格を抑えている点にあります。例えばすでに簿記3級合格している人向けの簿記検定2級の講座では
17,850円(過去3年以内にマンパワーのつ新教育を受けたことのある人は
14,700円)
となっております。
教材の構成は
学習ガイド、テキスト(全4冊)、記帳練習帳(別冊解答・解説編付き)、実践問題集(全1冊)、模擬試験集(全3回)、添削問題(全3回)、質問票
となっており、教材のボリューム、模試の回数、質問できる仕組み、と通信教育に必要なパーツは揃っているので、動画や音声で解説が必要ない人にはピッタリな通信講座だと思います^^
簿記1級講座も32,550円とリーズナブル。
日商簿記1級講座は、結構いい値段する通信教育が多いので、完全に独学ではつらいけども、10万円以上出すのもつらい、という人にオススメです!
↓資料請求等はこちらの日本マンバワーのHPから
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CFO 最高財務責任者の新しい役割
2007.10.08(23:00)
CFO 最高財務責任者の新しい役割 HARVARD BUSINESS SCHOOL PRESSの感想
CFOの役割を考える上で、経理・財務チームの管理意外というと、どうしてもコスト削減、上場準備・内部統制関連の雑務などをイメージすると思います。
他のセクションのさまたげ、ブレーキ役のように感じることもあるでしょうし、社内であまり快く思われていないポジションかもしれません。
一方社外からも銀行対応や、上場企業であれば株主やアナリストへの説明等、厳しい場面が多くあります。
そんな中、本書はCFOというポジションの新しいビジョンを提示し、実際の例を挙げながら、まとまっている意欲作です。
翻訳本なので、微妙なカタカナが多いなど、ちょっと気になる点もありますが、本書のメッセージは明確で、ちゃんと伝わってきます。
また、大学のファイナンスのテキストとはまた違った角度の高度な内容を含むビジネス書なので、財務・経理部門ですでに働いている人にとっても勉強になる内容が結構あると思います。
特に、CFOを将来のキャリアパスの1つに考えている方にオススメの1冊です^^
目次
序章
第1章 CFOは自由の戦士である
第2章 CFOはアナリストでありアドバイザーである
第3章 CFOは変化適応型マネジメントの設計者である
第4章 CFOはムダに立ち向かう闘士である
第5章 CFOは業績測定のリーダーである
第6章 CFOはリスク管理の達人である
第7章 CFOは業務変革のチャンピオンである
出版社・著者からの内容紹介
固定的な目標値や年間予算を使った年次業績数値を基本とするやり方を捨て、より自由な経営手法へ移行することに成功した組織の多くは、CFOやマネジャーたちが数字の管理ではなく、ビジネスを管理している。そのためには、単に業績目標を減らして、適応能力の高いシステムを築くだけでなく、マネジャーをあまりにも細かく複雑なマイクロマネジメントの弊害から救い出し、業績向上に集中できるようにしなければならない。本書は、そのやり方を示すだけではなく、CFOがどのように新しい考え方や実践方法を取り入れて対応していくべきかについての総合手引書でもある。
ジェレミー・ホープ (著), 米田 隆 (翻訳), 菊永 孝彦 (翻訳), 佐久間 裕輝 (翻訳), 吉田 孝江 (翻訳)
ファーストプレス
![]() | CFO 最高財務責任者の新しい役割 (HARVARD BUSINESS SCHOOL PRESS) ジェレミー・ホープ 米田 隆 菊永 孝彦 |
数字がダメな人用 会計のトリセツ [取扱説明書]
2007.10.06(06:26)
数字がダメな人用 会計のトリセツ [取扱説明書]は会計の入門書として、簿記の初心者に複式簿記の意味をストーリーの中で説明しようと試みている1冊です。
内容が詰っている!
というタイプの本ではありませんが、これから簿記を勉強しようとする人に、イメージをつかんでもらう、という意味では良い本だと思います。
仕訳については、できるだけ平易に説明しようという努力が見られ、「「企業活動は純資産を増やすことが目的である。したがって、それを記録する会計、とくに仕訳にはたった3つのパターンしかない」
と言い切り、純資産の増減という目線でシンプルに整理しています。
一方、新会社法のコラム等も織り込まれているのですが、本編の内容のターゲットとなる読者からすると、ピンとこない気がしますがどうでしょう。
対象となる読者を本当の入門者から中級者ぐらいまで広げようとしたのでしょうけども、入門者向けにしぼったほうが良かったと思います。
中級者はこの本の本編で学ぶことはほとんどないでしょうし。
なのでこの本は、全体像を理解したい簿記入門者向けの1冊です^^
目次:
第1章 会計の超基本(投資家は起業家のどこを見ているのか
株式会社、投資家、債権者、会計のホットなトライアングル)
第2章 簿記と財務諸表の超基本
(会計はビジネスの意思決定にも役立つ財務諸表(計算書類)って何!?
たった30分でわかる簿記のツボ
これだけは知っておきたい!財務諸表の読み方)
第3章 会計のトリセツ・本編(会計上の取引とは
現金売上はいいことずくめ
掛売上には見えないリスクが・・・ ほか)
![]() | 数字がダメな人用 会計のトリセツ [取扱説明書] 望月 実 |
CFOへの道 1
2007.10.04(21:42)
CFO(Chief Financial Officer 最高財務責任者)は会計に携わる方のキャリアパスの1つです。かつて財務関連の職種の責任者は、決算をマネジメントしていた経理部長と資金調達等を担当する財務部長を統括するポジションのイメージでしたが、現代のCFOは、内部統制やIR、IPOやM&A、様々な場面で重要な役割を担います。
社内の内部昇格では経理部か財務部から昇格すると思いますが、実際にお会いするCFOは、監査法人や証券会社、インベストメントバンクからの転進組が結構いらっしゃいます。
簿記を勉強している学生や若手社会人がキャリアパスとしてCFOを考えるのであれば、日本の大手企業の経理部に入社するよりも、
・日本の公認会計士を取得し、監査法人に勤める
・USCPAを取得し、外資系企業の経理・財務部で経験を積む
・金融機関で、エクイティファイナンス、IPO、M&Aがらみの経験を積む
あたりが、近道だと思います。
経理部に長く勤めれば、決算、税務まわりの知識、経験を積む事ができますが、ファイナンスまわりの経験が積めません。
このサイトは簿記について書いておりますが、CFOというポジションは、会計系キャリアパスの有力な選択肢の1つだと思いますので、今後ちょこちょこ書いていきたいと思います^^