虚構―堀江と私とライブドア
2007.05.17(21:58)
虚構―堀江と私とライブドア の感想元ライブドアのNo2 宮内亮治さんの回顧録ですが、昇っていって歯車が狂いだし、落ちていく様子がわかりやすく伝わってきます。
第一章 ライブドア事件とは何だったのか?
第二章 天才・堀江と私
第三章 狂いだした歯車
第四章 ライブドアを彩った面々
第五章 刑事被告人という立場
第六章 次のステージ
の章立ての中で、税理士だった宮内さんが堀江さんのどういうところに魅かれていたか、ファイナンス部門を取り仕切っているときのやりがいのある仕事の様子、刑事被告人になってからの心境、そして再起を図る際にやりたい事業が描かれています。
多くのベンチャーに携わる人が読んでいる本ですが、皆それぞれの立場でいろいろ思うところがあるのではないでしょうか。
M&A、内部統制の構築、上場後のIR、ファンドとの付き合い方、これらが関わる実務に携わっている人が、日常自分がやっていることは常にこうなってしまうリスクが後ろにある、と気を引き締められる1冊だと思います^^
あらすじ
「ニッポン放送、フジテレビは、なぜ騙されたのか」
プロ野球進出騒動、総選挙、村上ファンドとの関係、ITの寵児が疾走した「既存勢力への挑戦と限界」
まさかコイツじゃないよな。目の前に立つ、ジーパン、Tシャツ、ジャンパー姿の小汚い学生風を見て思った。髪は長く、似合っていない。しかし、東京・六本木の会社から横浜・関内の私の事務所近くまで来てくれたのだから、私のほうから声をかけるべきだろう。「堀江さんですか?」小太りの武田鉄矢風がうなずいた。「ハイ」 1996年3月。それが、それから10年近く苦楽をともにし、最後は東京拘置所にも一緒に入ることになる23歳の堀江貴文と、28歳の私との出会いだった。
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