数字がダメな人用 会計のトリセツ [取扱説明書]
2007.10.06(06:26)
数字がダメな人用 会計のトリセツ [取扱説明書]は会計の入門書として、簿記の初心者に複式簿記の意味をストーリーの中で説明しようと試みている1冊です。
内容が詰っている!
というタイプの本ではありませんが、これから簿記を勉強しようとする人に、イメージをつかんでもらう、という意味では良い本だと思います。
仕訳については、できるだけ平易に説明しようという努力が見られ、「「企業活動は純資産を増やすことが目的である。したがって、それを記録する会計、とくに仕訳にはたった3つのパターンしかない」
と言い切り、純資産の増減という目線でシンプルに整理しています。
一方、新会社法のコラム等も織り込まれているのですが、本編の内容のターゲットとなる読者からすると、ピンとこない気がしますがどうでしょう。
対象となる読者を本当の入門者から中級者ぐらいまで広げようとしたのでしょうけども、入門者向けにしぼったほうが良かったと思います。
中級者はこの本の本編で学ぶことはほとんどないでしょうし。
なのでこの本は、全体像を理解したい簿記入門者向けの1冊です^^
目次:
第1章 会計の超基本(投資家は起業家のどこを見ているのか
株式会社、投資家、債権者、会計のホットなトライアングル)
第2章 簿記と財務諸表の超基本
(会計はビジネスの意思決定にも役立つ財務諸表(計算書類)って何!?
たった30分でわかる簿記のツボ
これだけは知っておきたい!財務諸表の読み方)
第3章 会計のトリセツ・本編(会計上の取引とは
現金売上はいいことずくめ
掛売上には見えないリスクが・・・ ほか)
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