CFO 最高財務責任者の新しい役割
2007.10.08(23:00)
CFO 最高財務責任者の新しい役割 HARVARD BUSINESS SCHOOL PRESSの感想
CFOの役割を考える上で、経理・財務チームの管理意外というと、どうしてもコスト削減、上場準備・内部統制関連の雑務などをイメージすると思います。
他のセクションのさまたげ、ブレーキ役のように感じることもあるでしょうし、社内であまり快く思われていないポジションかもしれません。
一方社外からも銀行対応や、上場企業であれば株主やアナリストへの説明等、厳しい場面が多くあります。
そんな中、本書はCFOというポジションの新しいビジョンを提示し、実際の例を挙げながら、まとまっている意欲作です。
翻訳本なので、微妙なカタカナが多いなど、ちょっと気になる点もありますが、本書のメッセージは明確で、ちゃんと伝わってきます。
また、大学のファイナンスのテキストとはまた違った角度の高度な内容を含むビジネス書なので、財務・経理部門ですでに働いている人にとっても勉強になる内容が結構あると思います。
特に、CFOを将来のキャリアパスの1つに考えている方にオススメの1冊です^^
目次
序章
第1章 CFOは自由の戦士である
第2章 CFOはアナリストでありアドバイザーである
第3章 CFOは変化適応型マネジメントの設計者である
第4章 CFOはムダに立ち向かう闘士である
第5章 CFOは業績測定のリーダーである
第6章 CFOはリスク管理の達人である
第7章 CFOは業務変革のチャンピオンである
出版社・著者からの内容紹介
固定的な目標値や年間予算を使った年次業績数値を基本とするやり方を捨て、より自由な経営手法へ移行することに成功した組織の多くは、CFOやマネジャーたちが数字の管理ではなく、ビジネスを管理している。そのためには、単に業績目標を減らして、適応能力の高いシステムを築くだけでなく、マネジャーをあまりにも細かく複雑なマイクロマネジメントの弊害から救い出し、業績向上に集中できるようにしなければならない。本書は、そのやり方を示すだけではなく、CFOがどのように新しい考え方や実践方法を取り入れて対応していくべきかについての総合手引書でもある。
ジェレミー・ホープ (著), 米田 隆 (翻訳), 菊永 孝彦 (翻訳), 佐久間 裕輝 (翻訳), 吉田 孝江 (翻訳)
ファーストプレス
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